エコキュートはヒートポンプ技術を活用して大気中にある熱エネルギーを使って水を温めお湯を作る仕組みです。
電気エネルギーだけでお湯を沸かすわけではないので、省エネルギーで給湯できます。
エコキュートの設置には初期費用はかかりますが、ランニングコストを抑えられるため、長く使えば長く使うほど、お得だと言えます。
しかし、いざ設置しようと考えた時に、設置スペースの確保が難しい、外観を損ないたくないといったお悩みを持たれる方もいらっしゃいます。
そこで今回は、エコキュートにある角形タイプと薄型タイプの違いを解説すると共に、薄型エコキュートの魅力や注意点などを紹介していきます。
エコキュートの設置で悩んでいる方や薄型エコキュートに興味のある方は、ぜひ参考までにご覧ください!
目次
1.エコキュートには角形と薄型がある!
エコキュートに対して「サイズが大きい」といったイメージを抱く方も多いのではないでしょうか。
貯湯タンクの容量が大きければ大きいほど、エコキュートのサイズも大きくなっていきますが、実は角型と薄型の2種類があり、それぞれに異なる特徴があります。
お客様のお家に設置するにはどちらの形状の方が良いのかを、特徴を比較しながら決定しましょう。
角型の特徴
多くの方がイメージするエコキュートは角型タイプのものを指します。
最も多く流通しているタイプで、底面が正方形に近く縦長の貯湯タンクが設置されています。
タンクの容量には、370Lや460L、550Lなどがあり、家族の人数によって最適なサイズを選択できます。
一般的に導入されているタイプですが、設置スペースが必要なので隣家との距離が近い場合には設置ができないこともあります。
薄型の特徴
上記の角型のエコキュートの問題を解決するために開発されたものが、薄型タイプです。
特に近年は、隣家との距離が近く、角型タイプのエコキュートだと通路が利用できなくなり、隣家とも近くなり過ぎてしまうためエコキュートの設置を断念している方もいるはずです。
しかし、薄型タイプであればそういった場所でも設置できるケースがあるため、導入を断念していた家庭でも設置できる可能性があります。
薄型は、角型とは異なり側面が長方形となっており、奥行きが角型よりも短い設計なので、角型では設置場所が確保できない住宅でも導入できる魅力があるのです。
サイズを比較しよう
角型と薄型では、エコキュートの貯湯タンクにどの程度の差があるのでしょう。
Panasonicのエコキュートを例に挙げて比較させていただきます。
角型460L:2,170mm×600mm×680mm(高さ×幅×奥行き)
薄型460L:2,199mm×1,078mm×440mm(高さ×幅×奥行き)
上記を比較すると、奥行きが24cmも薄くなっていることがわかります。
モデルによっては30cm程度薄くなるため、「隣家との間の通路が狭くて設置できない」と悩んでいる家庭でも問題なく導入することができるでしょう。
2.薄型エコキュートの魅力とは?
ここからは、薄型エコキュートの魅力を知るためにもメリットを紹介していきます。
エコキュートの導入を検討している方は薄型タイプについて深く知るためにも、参考にしてください。
場所を取らずに設置しやすい
薄型エコキュートの最大の魅力は、角型よりもサイズが小さいため狭いスペースにも設置がしやすい点です。
隣接する障害物との距離がおおよそ60cm程度あれば設置ができますが、隣家との距離が近い場合や庭がないといった場合は、設置ができないケースもあります。
しかし、薄型タイプであれば奥行きが狭くなっているため、これまで設置ができなかった住宅でも導入できるケースがあります。
風呂配管を延長する選択肢もありますが、風呂場から離れた場所に貯湯タンクユニットを設置すれば遠くなるため急騰時に温度が下がるリスクやお湯が出るまでに時間がかかるリスクがあります。
エコキュートと風呂場との距離は、15m以内が推奨されているので、できる限り近場に設置した方が安心です。
薄型であれば場所の確保がしやすいので、設置場所の問題でエコキュートの導入を躊躇していた方は、ぜひ薄型タイプを検討してみてください。
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景観を損なわずに設置できる
角型タイプだと大型冷蔵庫のような形状なので、ひどく目出つ目立つ点がデメリットです。
玄関先や家の正面から見える位置、庭に設置するとなれば目立ってしまい、自宅の景観を損なってしまいます。
しかし、薄型タイプであれば壁に沿うような形状をしているので角型タイプよりも目だたなくすることができます。
タンクの角に丸みをつけたデザインのエコキュートも販売されており、圧迫感が軽減するため、目立ちにくくなっております。
外観のカラーと近い色合いのエコキュートを選択すれば、より目立ちにくくなるので景観を損ないたくない方は、ぜひ活用してみましょう。
設置場所に選択肢がある
角型タイプと比較すると設置場所を取らないので、設置可能な場所の選択肢が増える点がメリットです。
庭や隣家との間にある通路以外にも、バルコニーへの設置も可能なケースがあります。
隣家との間に設置したとしても、通路を確保したまま導入ができるので、場所に悩むことなく設置できるでしょう。
搬入がしやすい
エコキュートを設置する際には、搬入するために隣家との間にある通路を通り抜けたり、塀との間を通り抜けたりするなど、狭い場所を通るケースもあります。
通路が狭い、設置する場所が狭いとなれば設置する業者も作業が慎重になり、時間も要するはずです。
搬入経路が確保できない場合には、クレーン車を活用して吊り上げて設置する可能性もあり、設置にかかる費用がさらに増えてしまいます。
しかし、薄型タイプであれば搬入もしやすいのでコストが増えることなく設置が可能です。
無駄なコストをかけたくない方にも、薄型エコキュートは向いています。
3.薄型エコキュートの注意点
様々な魅力のある薄型エコキュートですが、設置する際には注意点もあります。
設置を終了してから後悔しないためにも、あらかじめデメリットや注意点を把握しておきましょう。
角型よりも価格が高い
薄型であればサイズも小さくなるので価格も抑えられると考える方もいますが、実は薄型は角型よりも価格が高い点が特徴です。
エコキュートの貯湯タンクにはお湯を貯める「缶」が内蔵されています。
角型は缶が1つなのに対して、薄型エコキュートは奥行きが短い構造上、2つの缶が内蔵されています。
2つ缶が使われるため、角型よりも値段が高くなります。メーカー希望小売価格では10万円程度、実売価格でも2~5万円程度高くなります。
タンク容量の選択肢が少ない
薄型タイプは、タンク容量の種類が少ない点にも注意してください。
角型タイプであれば、前述したように370L・460L・550Lといったサイズのエコキュートが用意されており、この他にも少人数用のエコキュートとしてコロナから185Lといったサイズも販売されています。
しかし、薄型タイプだと370Lや460L程度のサイズが一般的となっており、大容量となる500L以上のタンク容量はありません。
小さな容量のエコキュートも販売されていないため、大人数での使用や少人数での使用となった場合は最適なサイズのタンク容量を選べないケースもあります。
小さいサイズを選んでしまえばお湯が足りなくなってしまうため、沸き増しが必要となり電気代が高くなってしまうでしょう。
家族の人数によっては薄型タイプでは足りないため、その場合は角型を選ぶようにしましょう。
機能の選択肢が少ない
エコキュートには給湯方式があり、種類によって機能が異なります。
フルオート・セミオート・給湯専用の3種類があり、フルオートは追い焚きが可能です。
セミオートは設定した温度と量のお湯を浴槽に送ることができますが、温度の保持ができないため、温度が低下した場合は高温さし湯をして浴槽内のお湯を温める必要があります。
給湯専用はお湯はりの機能のみのシンプルタイプです。
角型タイプであれば、上記の種類の給湯方式の中からエコキュートを選択できますが、薄型はフルオート機種しか用意されていません。
機能が削減されれば導入費用を抑えることができますが、薄型の場合はフルオートしかないため、オプション機能の選択による費用の削減は難しいです。
仕様が選べない可能性がある
エコキュートを導入する際には、設置する環境に合った仕様のエコキュートを選ぶ必要があります。
例えば、寒い冬の時期に外気温が-10度を超える地域でエコキュートを使うとなれば、性能が十分に発揮できず、場合によっては配管の内部で水が凍ってしう恐れがあります。
配管の凍結は、ヒートポンプユニットの故障に繋がる危険性がありますので、寒冷地仕様として凍結防止ヒーターが内蔵されたエコキュートを採用する必要があります。
しかし、寒冷地仕様のエコキュートは角型タイプでしか用意されていません。
北海道や青森、岩手や山形、新潟や長野といった地域に住んでいるのであれば、寒冷地仕様の角型エコキュートを選んだ方がトラブルを防ぐことができます。
また、海に近い場所に住んでいる場合は、塩害地仕様のエコキュートがオススメです。
海岸に近い地域に住んでいると、空気中の水分に塩分が含まれているため、金属が腐食しやすい傾向にあります。
エコキュートにも金属が使用されているため、金属が錆びてしまえば故障の要因となってしまいます。
そんな時でも、防錆処理が施された塩害地仕様のエコキュートであれば安心して使用できます。
しかし、寒冷地仕様と同様に薄型には用意されていないため、上記のような環境にお住まいの方は薄型エコキュートを設置することはできません。
補助金対象外となる可能性がある
エコキュートを導入する場合、自治体によっては補助金を受け取れる可能性がありますが、高効率の給湯器に入れ替えることが給付を受けるための前提条件です。
薄型の場合、性能要件を満たしていない可能性があるため、補助金の対象外となるケースもありますので、制度の条件をよく確認して活用できるかを事前に知っておきましょう。
4.薄型エコキュートに向いている家庭とは?
エコキュートには角形と薄型の2種類があります。
どちらが良いのか悩んだ際には、薄型タイプが向いている家庭の特徴に当てはまっているかチェックしてみてください。
外観にこだわりを持っている
角形エコキュートはサイズが大きいため存在感があるため、設置する場所によっては外観や庭の雰囲気を損なう可能性があります。
美観を保ったまま設置したいという場合は、エコキュート専用のスペースを確保し、周囲から見えないような工夫を施す必要があります。
しかし、そのためには大規模なリフォームが必要なケースもあり、費用がさらにかかってしまいます。
そんな時に薄型エコキュートを導入すれば、目立たずにスッキリと設置できます。
自宅の外観にこだわりがある方は、薄型のエコキュートの導入を検討してみてください。
マンションに住んでいる
戸建てではなくマンションに住んでいる方にも薄型エコキュートはオススメです。
角形の場合は、設置スペースが確保できないとマンションでの設置は難しいことがほとんどです。
しかし、薄型であればベランダや玄関先といったスペースにも通路や空間を妨げることなく設置が可能です。
ただし、マンションでエコキュートを設置する場合には注意点もあります。
設置スペースが本当にあるのか、工事が可能なのかなど、管理組合と相談する必要があります。
また、マンションによってはエコキュートの設置が許可されていない可能性もありますので、管理規約を一度確認してから設置を検討してください。
広い設置スペースが確保できない
設置するスペースがなくエコキュートの導入を断念していた場合は、薄型であれば設置できる可能性があります。
その場合は、専門業者に現地調査を依頼して庭や隣家との間など、業者がサイズを判断して設置が可能か調査してくれます。
5.薄型エコキュートを検討されている方はチカラもち川越店まで
今回は、薄型エコキュートについて解説させていただきました。
エコキュートには角型と薄型の2種類があり、それぞれに特徴があります。
薄型は角型と比較すると奥行きが狭く、狭い場所でも設置しやすい点が大きな魅力ですので、設置スペースの問題で導入を諦めていた方でも導入できる可能性があります。
しかし、価格の高さや選択肢の少なさといった注意点があります。
魅力や欠点を理解してから自宅に合うエコキュートを選びましょう。
チカラもち川越店では、最短でお問い合わせをいただいた当日に調査にお伺いさせていただき、即日でお見積もりを案内させていただくことも可能です!
もちろん、即日で無理に契約を求めることなどは決してございませんので、ご安心ください。
また、工事後の10年保証など、アフターフォーローも充実しておりますので、埼玉県でエコキュート(ヒートポンプ給湯器)交換工事を検討している方は、ぜひチカラもち川越店にお問い合わせください!
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