エコキュートでお湯が出ないと、故障かも!?とパニックになってしまう方は多いでしょう。
お湯が出ない時は、冷静に原因を突き止め、然るべき対処を行うことがそれ以上の悪化を防ぐために欠かせません。
ただ、真冬や氷点下が続いた時は、故障ではなく、エコキュートが凍結している可能性があります。
では、凍結と故障はどのように見分ければよいのでしょうか。
また、凍結していてもすぐにお湯が使いたいという場合は、どのような対処法が使えるのでしょうか。
今回は、故障と間違われがちな凍結時の症状や凍結した時の対処法、凍結を予防する方法などを紹介します。
エコキュートが凍結して困っている方や頻繁な凍結にうんざりしている方は、ぜひ最後までご覧ください。

1.故障と間違われやすいエコキュートが凍結した時の症状

エコキュートに故障症状が見られた場合は、それ以上症状が悪化しないよう、速やかな修理や部品の交換が欠かせません。
そのため、お湯が出ない場合は、何が原因でその現象が起きているのか見極める必要があります。
しかし、トラブルの中には故障と間違われやすい症状がいくつかありますので、紹介します。

・お湯が出ない

給湯器であるエコキュートからお湯が出なくなれば、故障を疑ってしまうのも無理はありません。
しかし、エコキュートは故障していなくてもお湯が出なくなるトラブルに見舞われることが多くあります。
故障していないのにお湯が出なくなる原因の1つは、エコキュート配管の凍結です。
お湯が出ない原因が本当に凍結であるかどうかを調べる方法として、お湯側の蛇口からお湯や水が出ないかどうかを確認することが挙げられます。
水回りすべてのお湯側の蛇口をひねり、お湯だけでなく、水すら出ないという状況であれば、凍結が原因となっている可能性が高いです。

・エラーが表示される

お湯が出ない上、エラーコードが表示されている場合も凍結の可能性があります。
エラーコードを確認して、凍結関連のものかどうかを確認しましょう。
凍結関連のエラーコードが表示されている場合は、凍結によってお湯が出なくなっているケースがほとんどです。
次の表は、メーカーごとに凍結関連のエラーコードをまとめたものですので、リモコンの表示されているものがないか確認してみてください。

凍結関連のエラーコード三菱
「C03」「C19」「C20」「C21」「C23」「C26」「C27」「C30」「103」「120」
パナソニック
「U22」
日立
「HE22」「Er15」「Er24」
ダイキン
「HJ」
東芝
「H1」「H3」
コロナ
「E14」「E16」

2.エコキュートが凍結した時にできる対処法

お湯が出ない理由が故障ではなく、凍結であることが明らかになったら、配管の解凍に努めましょう。
エコキュートが凍結した時にできる対処法としては、次の2つが挙げられます。

・自然解凍するまで待つ

エコキュートの凍結は、気温上昇に伴って自然解凍するため、ご自身で何かしなければならないというわけではありません。
冬場は、夜中から早朝にかけて気温が低下するため、凍結しやすくなります。
冬場であっても、昼前頃になれば、凍結しない程度の暖かさになることが多いことから、自然解凍ができるでしょう。
ただし、凍結の程度によっては、自然解凍に1日~2日かかるケースもあるようです。
自然解凍するまで放置するのがより安全な対処法だと言われているため、基本的には自然解凍を待つのがオススメです。
時間に余裕がないという場合は、次の項目で紹介する対処法を参考にしてみてください。
自然解凍するまで待つ場合は、お湯側の蛇口を少しだけ開けておくと良いでしょう。

・配管にぬるま湯をかける

自然解凍を待てないという場合は、配管にぬるま湯をかけて解凍する方法もあります。
この時、かけるお湯の温度に注意することが大切です。
熱湯をかけてしまうと、急激な温度に急激な差が発生し、配管の破裂や破損につながるおそれがあります。
かけるお湯の温度は、人肌の温度のぬるま湯が望ましいとされています。
正しい手順は次のとおりです。

①エコキュートの電源を切る
②すべてのお湯側の蛇口を少しだけ開けておく
③凍結が疑われる配管にタオルを巻く
④巻いたタオルの上から人肌程度のぬるま湯を少しずつかける
⑤水が流れたことを確認できたらすべての蛇口を閉める
⑥タオルを片付け、乾いた布で水気を拭き取る

凍結する可能性がある配管は、「貯湯タンクとヒートポンプユニットをつなぐ配管」と「貯湯タンクと浴槽につなぐ風呂配管」です。
どちらが凍結しているか分からない場合は、上記の2箇所にぬるま湯をかけてみましょう。
また、⑥の工程を飛ばしてしまうと、再度凍結してしまう原因になるため、注意が必要です。

・エラーの表示はリセットで解決

無事に解凍されたら、エラー表示を解除しましょう。
エラー表示の解除方法は、どのメーカーのエコキュートであってもほとんど同じです。
エラー表示を解除したい時は、漏電遮断器(エコキュート本体の電源)を切り、しばらく時間が経った後に漏電遮断器をオンにしましょう。
エコキュートの漏電遮断器は、貯湯タンクのカバーを開けたところに設置されているので、ネジを回し、カバーを開いて電源を探してみてください。

3.エコキュートが凍結する原因は何?

エコキュートが凍結する原因は、貯湯ユニットに備わっている「室内にお湯を送るための配管」にあると言われています。
エコキュートは複数の設備で成り立っており、室内だけでなく、室外にも機器が設置されます。
室外に設置されているのは、主にお湯を沸かす役割を持つヒートポンプユニットと、沸き上げたお湯を貯めておく貯湯ユニットです。
貯湯ユニットに備わっている配管は、室内と室外をつなぐ配管であるため、配管の1部が外気の影響を受けやすいのです。
気温0℃以下が続けば、当然、凍結する可能性が高まるでしょう。

4.エコキュートは凍結しても問題ないの?

エコキュートの凍結は2つの対処法で解消できることから、凍結しても問題ないと考える方もいるかもしれません。
しかし、エコキュートの凍結は、凍結時にお湯が使えなくなるだけでなく、故障を引き起こす可能性もあります。
その理由は、「水は凍ると体積が増える」ところにあります。
配管内にたっぷり入っている水が凍ると、凍った水が配管を圧迫して、破裂させてしまうのです。
配管が破裂すると、破裂した箇所から止めどなく水が流れ出すため、水の元栓を閉めなければなりません。
配管の修理が終わるまで水が使えなくなる、つまりトイレにも行けない状態になってしまうことがあるのです。
さらに、程度が大きければ、エコキュートの基板にも影響が及び、エコキュート本体の交換が必要になるケースもあります。
そうなれば、配管修理よりもさらに高額な費用が必要になるでしょう。
エコキュートの寿命は10年~15年と言われています。
設置してから10年以上が経過している場合は、経年劣化で配管がもろくなっていることが多いため、凍結によって配管が破裂する可能性が高くなります。
もちろん、設置して間もない場合であっても、凍結と解凍を繰り返すことで配管に大きな負担がかかり、劣化速度が速くなってしまうでしょう。
どちらにせよ、凍結防止対策をしっかり行い、エコキュートの故障を防ぐ必要があると言えます。

5.エコキュートの凍結を未然に防ぐための対策

エコキュートの凍結防止対策は、外気温が0℃を上回る場合でも行った方がよいとされています。
水が凍るとされる外気温は0℃ですが、湿度や風による影響で2℃~1℃の場合でも凍結してしまう可能性があるからです。
タイミングとしては、気温が2℃以下になると予想されている日の前日から対策を行っておくのがおすすめです。
具体的な凍結防止対策としては、次の5つが挙げられます。

・水を出し続ける

最も簡単ですぐにできる凍結防止対策としては、少量の水を出し続けることが挙げられます。
水を出し続けることによって、配管内の水が常に動いている状態になるため、凍結しにくくなるのです。
水を出し続ける際は、お湯側の蛇口を開ける必要があります。
この時、エコキュートの設定を水や低温にしたり、運転スイッチをオフにしたりするなどで、余計なお湯を使わないようにしておきましょう。
流す水の量は、1分間にコップ1杯(200ml程度)が出るくらいが望ましいです。
ただしこの方法では、100円以下の水道代が発生してしまうので、水の無駄遣いに抵抗がある場合は、どこかで再利用できるように、バケツなどに溜めるなどの工夫をしましょう。

・保温材を巻き付ける

配管に保温材を巻き付けると、凍結しにくくなります。
保温材はネット通販、ホームセンターなどで手に入れられる上、数千円の費用で済む、簡単に取り付けられるなどの理由から、比較的簡単な凍結防止対策だと言えます。
とはいえ、最初から保温材で覆われているケースもあります。
保温材で覆われているにも関わらず凍結してしまう場合は、保温材が劣化もしくは破損しているかもしれません。
そのような場合は、新たな保温材を巻き付けるなどの対応が必要になるでしょう。
ここで注意したいのが、保温材だけでは対処しきれない可能性があるという点です。
特に気温が0℃以下になる場合は、保温材を巻いていても凍結してしまうことがあるため、その他の対処法と併用するのが望ましいと言えます。
保温材は配管の劣化防止にもなるため、この機会に取り入れてみてはいかがでしょうか。

・凍結防止ヒーターを導入する

凍結防止ヒーター(ヒーターバンド)は保温材と同様、配管に巻き付けることで効果を発揮するアイテムです。
常に配管を温めるわけではなく、一定の気温になると自動で作動するという優れものです。
保温材よりも高い効果が得られるため、こちらを導入する場合は、複数の対策を組み合わせる必要はないでしょう。
ただし、凍結防止ヒーターは電源を必要とするため、コンセントがないと使用できない、電気代が高くなるという特徴があります。
凍結防止ヒーターを購入する前に、電源は確保できるのか、長さはどれくらい必要なのか、電気代の高騰を許容できるのかなどを確認することが大切です。

・給湯配管の水抜きを行う

旅行などで長期間エコキュートを使用しない場合は、給湯配管の水抜きを行うことで凍結を予防できます。
給湯配管の水抜きを行う場合は、エコキュートを使用した後、しばらく時間を置いてから行うようにしましょう。
使用直後は、機器や流れてくる水が高温になっているため、危険です。
給湯配管の水抜きは、以下の手順で行います。

①エコキュートのスイッチをオフにする
②給水元栓を閉める
③全ての給湯栓を開ける
④給水水抜き栓と給湯水抜き栓を開ける

また、使用する時は逆の手順で使用を再開してください。

・お湯または水を浴槽に貯めておく

フルオートタイプのエコキュートには、浴槽に水を張っておくことが凍結予防になるタイプもあります。
「凍結防止運転」のような名目の機能が備わっていれば、この方法で凍結予防ができます。
凍結防止運転を行う時は、浴槽内にあるアダプターの10cm程上まで水を貯めておくだけでOKです。
エコキュートが外気温の低下に合わせて浴槽内のお湯を循環させてくれるため、配管内にある水が移動している状態を維持できます。
入浴後の水を残しておけば、水を出し続ける方法に比べると、節水効果も高いと言えます。
自宅のエコキュートのタイプをチェックし、凍結防止運転ができるかどうか確認してみてください。

6.凍結防止には適切な仕様のエコキュートを選ぶことも大切!

頻繁に凍結防止対策を行う必要がある地域では、寒冷地仕様のエコキュートを選ぶことが大切です。
エコキュートには様々な種類がありますが、寒冷地仕様のエコキュートにはより手厚く凍結予防のための工夫が施されています。
中には、凍結防止ヒーターが内蔵されているタイプもあります。
寒冷地仕様のエコキュートを選ぶべきとされる地域は、年間の90日以上雪が降り、平均気温が10℃を下回るエリアです。
もちろんエリアに関係なく、凍結防止対策をするのが面倒に感じる方は、寒冷地仕様のエコキュートを選んでおくと安心でしょう。

7.まとめ

今回は、エコキュートの凍結と故障の見分け方、凍結する原因、対処方法などをご紹介しました。
エコキュートの凍結はよく見られるトラブルであるため、そこまで深刻に考えていない方が少なくありません。
しかし、凍結と解凍を繰り返すことで配管に負担がかかり、故障しやすい状態になってしまうおそれがあります。
そのため、エコキュートの凍結が懸念される場合は、凍結防止対策を行い、凍結を未然に防ぎましょう。

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