エコキュートのお湯が温まらない場合、その原因はさまざまです。
エコキュートは空気の熱を利用して効率よくお湯を沸かすため、他の給湯器と比較して省エネ効果が高いですが、トラブルが発生するとお湯が十分に温まらないことがあります。
ここでは、エコキュートのお湯が温まらない主な原因と、その対策について解説します。
目次
■エコキュートのお湯が温まらない原因と対処方法
・ヒートポンプユニットの不具合
エコキュートは、ヒートポンプユニットが空気の熱を取り込み、それを利用してお湯を作ります。このユニットに異常が発生すると、お湯が十分に温まらないことがあります。具体的な原因としては、以下のようなことが考えられます。
ファンの故障: ヒートポンプユニットのファンが故障すると、空気をうまく取り込めず、熱交換が正常に行えなくなります。
コンプレッサーの異常: コンプレッサーが正常に動作しないと、熱を効率よく取り込めず、お湯の温度が上がらなくなるため、この場合は、専門業者による点検・修理が必要です。
・外気温の影響
エコキュートは、空気の熱を利用するため、外気温が低い冬場などでは、特に影響を受けやすくなります。
外気温が極端に低いと、ヒートポンプの効率が低下し、通常よりも長い時間がかかってお湯を沸かすことがあります。冬場にお湯が温まりにくいと感じる場合は、外気温が原因である可能性が高いです。
対策としては、寒い時間帯を避け、日中の比較的暖かい時間にお湯を沸かすようにする。冬場はお湯の設定温度を少し高めにすることで、温まりにくさを解消できる場合があります。
・ 設定やタイマーの不備
エコキュートには、タイマーや温度設定機能が備わっているため、これらの設定が誤っていると、お湯が温まりません。
たとえば、タイマー設定が間違っていると、希望する時間にお湯が十分に温まらないことがあり、設定温度が低すぎる場合も、お湯がぬるく感じることがあります。
その場合は、取扱説明書を確認し、設定が正しいかどうかを再チェックしましょう。
特にタイマー機能を利用している場合は、タイマーの設定が合っているかを確認することが重要です。
・ 給水フィルターの詰まり
エコキュートには給水フィルターがあり、このフィルターが詰まると給湯の効率が低下し、お湯が十分に温まらないことがあります。
フィルターにゴミや汚れが溜まると、水の流れが悪くなり、結果としてお湯の温度が低くなってしまうので、定期的な清掃を行いましょう。
フィルターの場所は機種によって異なるため、取扱説明書を参照し、適切な方法を調べてから掃除を行ってください。
・ タンクの断熱性能の低下
エコキュートのお湯を蓄えるタンクの断熱性能が低下すると、お湯が冷めやすくなるため、温度が十分に上がらないことがあります。
断熱性能の低下は、タンクの老朽化や経年劣化によるものが多いです。
そのため、タンクの状態を定期的に点検し、断熱材が劣化している場合は、修理や交換を検討する必要があります。
・電気の供給不良やヒューズの問題
エコキュートは電気で動作するため、電気の供給に問題があると、お湯が温まらないことがあります。
ブレーカーが落ちていたり、ヒューズが切れていたりすると、ヒートポンプユニットやタンクの加熱装置が正常に動作しません。
電気系統のトラブルが疑われる場合は、まずブレーカーやヒューズの状態を確認し、異常がないかをチェックしましょう。
異常が見つかった場合は、専門業者に点検を依頼することが推奨されます。
エコキュートのお湯が温まらない原因は、ヒートポンプユニットの不具合、外気温の影響、設定の不備、給水フィルターの詰まり、タンクの断熱性能低下、電気の供給不良など、多岐にわたります。
自分で確認できる部分は、フィルターの清掃や設定の見直しなどで対処可能ですが、内部の不具合や電気系統の問題については、専門業者の点検を受けることが重要です。
エコキュートは省エネで快適な給湯システムですが、適切なメンテナンスを行うことで、長期間にわたって安心して使用することができます。
■エコキュートの交換するタイミングのサインは
エコキュートは、家庭での省エネな給湯方法として広く利用されている電気温水器ですが、長期間使用する中で徐々に性能が劣化していきます。
一般的にエコキュートの寿命は10年から15年とされていますが、使用状況やメンテナンス次第で交換のタイミングが早まることもあります。
そこで、エコキュートの交換を検討すべきサインについて、詳しく解説します。
・お湯の温度が不安定になる
エコキュートのお湯の温度が安定しない、以前よりも温度が低く感じる場合は、交換のサインかもしれません。
特に、設定温度を高くしてもお湯がぬるいままの状態が続く場合、ヒートポンプユニットの効率が低下している可能性があります。
これは、ヒートポンプのコンプレッサーや内部の部品が劣化して、熱交換が正常に行えなくなっているためです。
このような場合は、修理では解決できないことが多く、交換を検討する必要があります。
・異音や振動が発生する
エコキュートから通常とは異なる音や振動が発生する場合も、交換のサインです。
たとえば、ヒートポンプユニットから「ゴーッ」や「カチカチ」という異音がする場合、内部の部品が劣化している可能性があります。
ファンの故障やコンプレッサーの不具合が原因となることが多く、これらの部品はエコキュート全体の寿命に直結する重要な要素なので、異音や振動が頻繁に起こる場合は、早めの点検と交換が推奨されます。
・水漏れが見られる
エコキュートのタンクや配管から水漏れが発生している場合、放置すると重大なトラブルにつながる可能性があります。
特にタンク内部の腐食や劣化が原因で水漏れが起こっている場合は、修理では対応が難しいことが多く、交換が必要になるケースが一般的です。
水漏れを発見した場合は、まず給水を止めて状況を確認し、専門業者に相談するようにしましょう。
・電気代が急激に増加する
エコキュートは、空気の熱を利用してお湯を作るため、通常は電気代が安く抑えられるのが特徴です。
しかし、ヒートポンプやコンプレッサーが劣化すると、エネルギー効率が低下し、結果として電気代が増加することがあります。特に、同じ使用量でありながら電気代が急激に上がった場合は、エコキュートの性能が低下している可能性が高いです。
このような場合、修理ではなく交換を検討することで、長期的なランニングコストの削減が期待できます。
・ エラーメッセージの頻発
最近のエコキュートには、異常を知らせるためのエラーメッセージ表示機能が搭載されています。
エラーメッセージが頻繁に表示される場合は、内部のセンサーや制御基板に問題が発生していることがあります。
特に、エラーが消えずに何度も表示される場合は、内部の部品が劣化している可能性が高く、修理しても再度エラーが発生することが多いため、交換をしたほうが良いことが多いです。
・ タンクの老朽化や外観の劣化
エコキュートのタンクは、外部に設置されているため、長年の使用で雨風にさらされ、老朽化が進みます。
特に、タンクの外装が錆びたり、色あせたりしている場合は、内部の断熱材や構造自体も劣化している可能性が考えられます。
このような状況では、性能が落ちるだけでなく、故障のリスクも高まるため、交換を検討するタイミングと言えるでしょう。
・ 経年劣化による部品の供給終了
エコキュートは、製造から10年以上経過すると、メーカーが部品の供給を終了することが多く、部品が手に入らないと、修理が困難になるため、結果として交換を余儀なくされることがあります。
特に、10年以上経過したエコキュートの場合、故障が発生した際に部品が手に入らないことが想定されるため、早めに交換を検討する方が安心です。
エコキュートの交換を検討すべきタイミングのサインとして、お湯の温度が安定しない、異音や振動が発生する、水漏れがある、電気代が急増する、エラーメッセージが頻発する、タンクの外観が劣化しているなどがあります。
これらのサインを見逃さず、早めに対策を講じることで、急なトラブルを防ぎ、快適な給湯環境を維持することが可能です。
また、エコキュートは長期間使用する設備であるため、定期的な点検とメンテナンスを行い、適切なタイミングで交換を検討することが大切です。
安全で効率的な給湯システムを維持するためには、早めの対応が鍵となります。
■エコキュート交換の時に使える補助金とは
エコキュートは省エネで環境にやさしい給湯システムとして広く利用されていますが、導入や交換には高額な費用がかかることが一般的です。
そこで、エコキュートの交換を検討している方にとって、補助金制度の利用は大きな助けとなります。
エコキュート交換時に利用できる補助金制度について、その内容や条件、活用方法を紹介していきます。
〇エコキュート交換に利用できる主な補助金制度
エコキュートの交換時に利用できる補助金制度は、主に国や自治体、または特定の団体が提供しているものが中心です。
それぞれの制度には、申請条件や支給金額が異なるため、自分の住んでいる地域や状況に合わせた選択が重要です。
国が提供する補助金
国の補助金制度では、エネルギー効率の向上や省エネ推進を目的とした支援が行われています。
代表的な制度として、「住宅エコリフォーム補助金」や「省エネ住宅ポイント制度」があります。
住宅エコリフォーム補助金: 住宅の省エネ性能を向上させるためのリフォームに対して補助金が支給されます。エコキュートの交換も対象となり、補助金額は施工内容や地域によって異なりますが、数万円から十数万円の補助を受けられることが一般的です。
過去に行われていた制度で、エコキュートの導入や交換に対してポイントが付与され、そのポイントをさまざまな商品と交換できる仕組みでした。
現在は新たな制度が開始されることがあるため、国の最新の情報をチェックすることが重要です。
▼最新のエコキュート交換補助金情報はコチラ▼
【【2025年最新版】埼玉県の最大19万円補助のエコキュート補助金についての最新情報!】
自治体が提供する補助金
多くの自治体では、地域ごとのエネルギー政策に基づいて、エコキュートの導入や交換に対して独自の補助金を提供しています。
自治体ごとに内容が異なるため、以下のようなポイントを確認することが大切です。
エコキュートの省エネ性能や導入場所、対象となる家庭の条件によって、補助金の対象になるかどうかが決まります。
自治体によっては数千円から数万円の補助が受けられる場合があり、エコキュートの性能が高い場合には、補助金額が増額されることもあります。
申請方法について、自治体によって異なり事前の申請が必要な場合や、設置後に申請するケースもあります。手続きに必要な書類や申請期間を確認し、タイミングを逃さないようにしましょう。
〇補助金を利用するための条件と注意点
補助金を利用するには、いくつかの条件が設定されていることが多いため、事前に確認しておくことが重要です。
以下は、補助金を利用する際の一般的な条件や注意点です。
エコキュートの性能基準を満たすこと
多くの補助金制度では、エコキュートの省エネ性能が一定以上であることが条件となっています。
例えば、エネルギー消費効率(COP)が高いモデルや、特定の省エネ基準をクリアしている製品が対象となることがあります。
そのため、エコキュートを選ぶ際には、補助金の対象となる製品かどうかを確認することが重要です。
施工業者の選定
補助金を申請するためには、認定された施工業者に依頼することが条件となる場合があります。
自治体や国の補助金制度では、信頼性の高い施工業者を利用することが求められるため、事前に対応可能な業者をリサーチしておくと良いでしょう。
申請期間を守る
補助金の申請には、申請期間や締切が設定されていることが多いため、タイミングを逃さないことが大切です。
特に、事前申請が必要な場合は、エコキュートの設置前に申請手続きを行う必要があるため、施工のスケジュールと合わせて計画的に進めることが求められます。
〇補助金の申請手順と活用方法
補助金を効果的に活用するためには、以下の手順を参考にすることで、スムーズな申請が可能です。
事前に情報を収集する
まず、国や自治体のホームページで、現在利用できる補助金の情報を収集しましょう。
エコキュートの導入や交換に関連する補助金制度は頻繁に変更されることがあるため、最新の情報をチェックすることが重要です。
見積もりと相談
補助金の対象となるエコキュートを選定したら、複数の施工業者から見積もりを取り、条件や価格を比較しましょう。
また、補助金の申請手続きについても、業者に相談することでスムーズに進めることができます。
申請手続き
必要な書類を準備し、指定の方法で申請を行います。
申請には、工事前後の写真や領収書、見積書などが必要となることが多いため、必要書類を事前に確認しておきましょう。
申請が完了すると、審査を経て補助金が支給される流れになります。
エコキュートの交換には高額な費用がかかりますが、補助金をうまく利用することで、初期費用を抑えつつ、より省エネで環境にやさしい生活を実現することができます。
国や自治体が提供する補助金制度は、エコキュートの性能基準や申請条件を満たすことが求められるため、事前にしっかりと調査し、計画的に進めることが重要です。
補助金を活用して、効率的でエコな給湯システムを導入しましょう。
■まとめ
エコキュートのお湯がぬるい原因として、ヒートポンプの不具合、外気温の影響、設定ミス、給水フィルターの詰まりなどが考えられます。
まずは設定を確認し、改善しない場合はフィルター掃除や専門業者の点検を検討しましょう。
チカラもち川越店では、最短でお問い合わせをいただいた当日に調査にお伺いさせていただき、即日でお見積もりを案内させていただくことも可能です!
また、工事後の10年保証など、アフターフォーローも充実しておりますので、埼玉県でエコキュート(ヒートポンプ給湯器)交換工事を検討している方は、ぜひチカラもち川越店にお問い合わせください!
【2025年最新補助金情報公開!】
2024年に引き続き、2025年も補助金制度が受けられることが発表されました!
「少しでも安くエコキュートを交換したい」
「10年くらい使ってるから、そろそろ壊れる前に交換したい」
という方は、ぜひチカラもち川越店にご依頼くださいませ!