省エネ効果の高いエコキュートは、環境にも優しいエコを推進させるために、近年多くの方がお家に採用しています。
しかし、中には「エコキュートにしなければよかった」と後悔している方もいるのです。
この記事では、エコキュートを失敗に感じた理由や、後悔しないための正しいエコキュートの選び方などを紹介します。

1.エコキュートは再生可能エネルギーを使うエコ製品

まずはエコキューについて簡単に解説させていただきます。
エコキュートは、自然冷媒ヒートポンプ給湯機で、大気中の熱と少しの電気を使ってお湯を沸かす仕組みとなっています。
室外機のようなユニットと冷蔵庫のような縦型の貯湯タンクがあり、ヒートポンプ内に取り込んだ大気の熱を圧縮して温度を上げることでお湯を沸かすエネルギーへと変えられるのです。
使用する電力を最小限に抑えることができるため、環境に優しいエコ製品として導入している方も多いでしょう。
また、電力を使用するときでも、電気代が割安な夜間電力を使用してお湯を沸かしているので、電気代も負担なく経済的なのも特徴です。

2.エコキュート設置は失敗!?理由は何?

エコキュートは、環境に優しく少ない電力でお湯を沸かすことができる家庭用給湯システムです。
性能だけ見れば、「何が理由で失敗したと感じるのかが分からない。」という方や「環境に優しい家庭用給湯システムが失敗と言われる意味とは?」などの疑問が浮かぶのは当然でしょう。
そこで、エコキュートにして失敗してしまったと感じる理由について解説させていただきます。

・初期費用が高額

エコキュートは、ガス給湯器に比べて導入費用が高額になります。
ガス給湯器の場合、機種にもよりますが、おおよそ10万円~20万円程度で購入できます。
一方のエコキュートは、価格相場が50万円ほどかかり、さらに初めてエコキュートにした場合は追加で工事費用なども必要です。
他にも家族の人数が多くなれば、貯湯タンクの容量も大きくなりますし、機能性を充実させればさらに高額になってしまいます。

・電気料金プランの変更が必要

エコキュートを導入した場合、電気代の安い夜の時間帯に沸き上げを行うため、電気料金プランの変更が必要となってきます。
契約しているプランにもよりますが、基本的に、昼間から夕方の時間帯は電気代が高くなります。
この時間帯に家族が家にいる場合は、想定しているよりも電気代が安くならないかもしれませんが、エコキュートの導入と電気料金プランの変更でより安くなる可能性があります。
しかし、電気料金プランの変更手続き必要となるので、手間は増えてしまいます。

・お湯切れになる可能性がある

エコキュートはお湯をタンクに貯めておき、それを温めて使用する仕組みです。
使うたびにお湯を沸かす仕組みではないので、貯湯タンク内のお湯が無くなってしまえばお湯切れになり、一度お湯が無くなってしまった場合は、沸かすまでに時間がかかります。
ガス給湯器の場合は使う分だけ温めて使えますが、エコキュートは、仕組みが違うのでお湯を作るのに時間がかかってしまうのです。
特に昼間にお湯が切れてしまった場合は、夜間電力ではないので電気代がかさんでしまうでしょう。
家族の人数に適したエコキュートを選んでいない場合、このようなことが頻繁に起こってしまい、結果的にエコキュートの導入は失敗だったと感じてしまいます。

・水圧が弱い

今までガス給湯器を使用していた場合、エコキュートの導入で水圧の弱さを感じるケースが多くあります。
これは仕組みが関係しているもので、ガス給湯器の場合は蛇口を捻るだけで水道管からの水圧をそのまま感じられるのに対して、エコキュートの場合は一度貯湯タンクに入ったお湯を使うので、水道管からの水圧のような強さを感じることができないのです。
地域によって差がありますが、水道管の半分の水圧になる可能性が高いです。
水圧の弱さを感じる場合、物足りなさや洗い流せているかなどに不安を感じてしまうかもしれません。

・音が気になる

エコキュートの動作音が、騒音問題になる可能性があります。
実際にエコキュートの動作音は40~50㏈とされていて、この音の大きさは書店内や図書館内と同程度の大きさでさほど煩さは感じないかもしれません。
しかし、エコキュートを設置した位置が外であること、近隣住宅との間が比較的狭いこと、周囲が静まっている夜間という要因から、音が気になるという方もいらっしゃるでしょう。
また、周囲の住宅の寝室近くにエコキュートが設置されている場合、クレームが起こる可能性も考えられます。
さらに、近隣住宅に迷惑にならないようにとブロック塀などで囲んだ中にエコキュートを設置して音が反響して大きくなったケースもあります。

・入浴剤が使用できないこともある

お風呂に入る時に入浴剤が欠かせないという方もいるでしょう。
また、疲れた時は入浴剤を入れて日頃の疲れを癒したいと考える方もいます。
しかし、エコキュートでは入浴剤が使用できないモデルもあるため、注意が必要です。
全く使えないという訳ではなく、メーカーや機種によって入浴剤の制限がされているのです。
同じエコキュートでも、セミオートタイプや給湯専用タイプの場合は入浴剤が使用できますが、フルオートタイプ以上になると入浴剤の使用制限が出てきます。

3.エコキュートのメリットとは?

エコキュートの導入を失敗に感じている方もいますが、エコキュートにはメリットもたくさんあります。
ここでは、エコキュートのメリットを紹介します。

・光熱費を安くできる

エコキュートは、省エネ効果が非常に高いことが大きなメリットです。
高効率ヒートポンプ技術は、大気中の熱エネルギーを効率的に利用できるため、普通の電力の3~5倍の熱エネルギーを生成してお湯を沸かせる仕組みです。
従来の給湯器と比べると、圧倒的な省エネ性能であるのは間違いないでしょう。
さらに、エコキュートの場合、外気温によって効率が変化してくるので、夏季は最も効率よくお湯が沸かすことができます。

・夜間電力でさらに光熱費カットが期待できる

エコキュートは、昼間の電気料金よりも安い夜間電力を使うことでさらに光熱費の削減が期待できます。
現在は電力自由化なので、様々な電力プランと比較することでより適したプランを利用して、エコキュートを使用することができます。
エコキュートの仕組みで、家庭の消費電力を夜間メインにすることができるため、電力の需要安定にも関係してきます。
ここでは、4人家族を例にして考えてみましょう。
家庭給湯器の場合、年間約15万円~20万円程度の料金がかかってきますが、エコキュートの導入によって年間約10万円程度まで抑えることができます。

・断水が起こってもお湯が使える

急な災害に見舞われた際には停電や断水が起こる可能性が高まります。
このような事態となった場合は、ガス給湯器が使用できないのでお湯を使うことができません。
しかし、エコキュートなら断水や停電が起こった場合でも貯湯タンク内に残っているお湯を使うことができます。
飲み水には適していませんが、生活用水や非常用水として利用するのは全く問題がないのでトイレの水や手洗いなどに使うことができます。

・環境に配慮されている

エコキュートは、大気中の熱を集めて効率よくお湯を沸かす仕組みになっています。
高効率のヒートポンプ方式で、電気エネルギーのみの場合と比較しても少ない力でお湯を沸かせるのが特徴です。
CO2の排出削減が大幅に減少するだけでなく、自然冷媒という環境に優しい物質を用いているため、オゾン層を破壊するフロンガスなどを使用していないので、非常に環境に優しいと言えるでしょう。

・火災のリスクが下がる

エコキュートは、電気や自然冷媒を使ってお湯を沸かす仕組みになっているので直接火を使うことがありません。
火を使うことなく、適温のお湯が使えるので火災リスクが下げられるでしょう。
また、ガス漏れや一酸化炭素中毒などを起こす不安も解消でき、小さなお子様や高齢者がいる家庭では、リスクを心配することなく安全な環境で生活できるでしょう。

4.失敗しないための方法は?

エコキュートにはメリットに感じる部分もあれば、失敗したと感じている方もいます。
このような意見を聞くと、エコキュートの導入を迷う方もいるでしょう。
エコキュートを失敗することなく導入するには、どのような点に気を付けるべきかを紹介します。

・家族の人数でタンク容量を決めよう

エコキュート導入を成功させるには、タンクの容量に注目してみましょう。
タンクの容量は、家族の人数によって変える必要があります。
必要な量よりも、少ない容量の商品を選んでしまうと追加でお湯を沸かさなければならないなどの手間があります。
快適に過ごしたいのであれば、家族の人数に合わせたタンクの容量を知っておくと安心です。
以下の内容を参考にしてみましょう。

エコキュートのタンク容量の目安

(※浴槽の湯張り1回:180L、シャワー1回:80L、洗面・台所1人当たり35Lで計算)

1~2人:浴槽の湯張り1回、シャワー2回、洗面・台所2人分

適用タンク:180L

2~4人:浴槽の湯張り1回、シャワー3回、洗面・台所3~4人分

適用タンク:180Lまたは300L

3~4人:浴槽の湯張り1回、シャワー4回、洗面・台所4人分

適用タンク:370L

4~5人:浴槽の湯張り1回、シャワー5回、洗面・台所5人分

適用タンク:460L

5~7人:浴槽の湯張り1回、シャワー7回、洗面・台所7人分

適用タンク:550L

・シャワーヘッドの交換で水圧を維持

エコキュートにした場合、どうしても水圧が弱いと感じやすくなりますが、シャワーヘッドを交換することで、以前よりも水圧を強くすることもできます。
現在は節水型のシャワーヘッドでも、水圧を維持できるものが多く販売されています。
また、シャワーヘッドに機能性がプラスされたものもあり、節水に加えて美容効果を高めるものもあるでしょう。
ミスト水流などを楽しめるものもあるので、水圧の弱さが気になる方はシャワーヘッドの交換も視野に入れてみましょう。

・欲しい機能で選ぶ

エコキュートにしたものの、初期費用が高額になってしまうので、欲しい機能を妥協したり諦めてしまったりする方もいます。
エコキュートは、ランニングコストの低下によって節約効果を高く得られるので、コスパや初期費用だけでなく生活の質を高められるものを選ぶようにしましょう。
どの機能があれば入浴が快適になるか、バスタイムが楽しくなるかなどを考えて選ぶと良いでしょう。

・信頼できる業者を選ぶ

エコキュートを導入する際には、信頼できる業者を選ぶことも重要です。
せっかくエコキュートを導入したのに、施工ミスなどが発覚してしまえば導入が間違っていたのかと考えてしまうでしょう。
このような気持ちにならないためにも、信頼できる業者を選ぶように比較することが大切です。
特にエコキュートの導入実績が豊富、口コミが高評、正式な見積もりを提示する、商品の正しい知識を持っているか、アフターサービスが充実しているか、有資格者がいる給湯器専門業者かどうかなどを確認してみましょう。

5.まとめ

今回は、エコキュートの仕組みに加えて、導入が失敗と言われる理由やメリット、失敗しないための方法を紹介してきました。
エコキュートは初期費用が高額になるものの、導入によって多くのメリットが得られます。
しかし、対策をしなかったことや適したエコキュートを選ばなかった場合は後悔に繋がる可能性が高いです。
エコキュートを導入する際には、この記事を参考にしたり、交換を依頼する専門業者に相談したりすることで、エコキュートの失敗を避けましょう。

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