長期の旅行や帰省で家を留守にする際、「エコキュートの電源って、切った方がいいの?」と迷ったことはありませんか?
実は、不在期間によってエコキュートに求められる対応は全く異なります。
正しい設定をしないと、誰も使わないお湯を沸かし続けて電気代が無駄になったり、タンクのお湯が不衛生になったり、最悪の場合は故障につながることもあります。
この記事では、エコキュートのプロが、
- 不在期間に応じた最適な設定方法
- 冬場の長期不在で特に注意すべき「凍結リスク」
- タンクの「水抜き」の正しい手順と注意点
- 帰宅後の安全な再稼働方法
などを分かりやすく解説します。出発前にこの記事を読んで、無駄な出費やトラブルを防ぎましょう。
長期の旅行や帰省でエコキュートの設定に迷っている方は、
チカラもち川越店にお気軽にご相談ください。
専門スタッフが安全で電気代も無駄にならない最適な方法を丁寧にご案内します。
目次
【不在期間別】ひと目でわかる対応早見表
まずは、ご自身の不在期間に合わせて、どの対応が最適かを確認しましょう。
1.なぜ対応が必要?長期不在でエコキュートを放置する3つのリスク
そもそも、なぜ設定変更が必要なのでしょうか。主なリスクは以下の3つです。
①無駄な電気代・水道代の発生

設定を変えないと、エコキュートは誰もいない間も健気に毎日お湯を沸かし、保温し続けます。
これにより、数千円~1万円以上の光熱費が無駄になる可能性があります。
②タンクのお湯が不衛生になる
長期間タンクに溜まったままのお湯は、飲用には適さない「死に水」となり、衛生的に好ましくありません。
③凍結による破損(特に冬場)

冬場に適切な対応をしないと、タンクや配管内の水が凍結し、最悪の場合、配管が破裂して帰宅時に家が水浸しに…という大惨事にもなりかねません。
2.ケース別:不在時の正しい設定方法
【ケース1】不在期間が2週間以内の場合 → 「沸き上げ休止」設定が基本

最も手軽で一般的な方法が、リモコンで「沸き上げ休止」を設定することです。
(メーカーにより「給湯休止」「タンク沸き増し休止」などの名称があります)
- メリット: 設定が簡単。電源は入ったままなので、帰宅後にすぐお湯を使える。
- 設定方法: 台所リモコンのメニュー画面から、沸き上げを休止したい日数(最大15日間程度)を設定します。
詳しい操作方法は、お使いの機種の取扱説明書をご確認ください。 - 帰宅後の注意点: タンク内には不在期間中のお湯が残っています。
衛生のため、帰宅後、最初に使うお湯は1〜2分ほど流しっぱなしにして、飲用や料理には使わず、洗い物などに利用することをおすすめします。
【ケース2】不在期間が1ヶ月以上の場合 → 「電源OFF」+「タンクの水抜き」

衛生面や節約効果を最大限に高めるため、1ヶ月以上家を空ける場合は、電源を切り、タンクの水をすべて抜く「水抜き」が推奨されます。
【最重要】冬場の長期不在は特に注意!
寒冷地や氷点下になる可能性がある冬場は、電源を完全にOFFにすると、本体に備わっている凍結防止機能も停止します。
これにより、配管が凍結・破裂するリスクが通常より高まることがあります。
お住まいの地域や機種によっては、「電源は入れたまま、沸き上げのみを長期間停止する」設定が推奨される場合もあります。
自己判断で電源を切る前に、必ず取扱説明書を確認するか、メーカーのサポートセンターに相談してください。
タンクの水抜き手順(概要) 水抜きの手順は複雑で、機種によって異なります。
ここでは一般的な流れのみ紹介します。
必ずご自宅の取扱説明書を見ながら、慎重に作業してください。
- 電源OFF: 貯湯タンク本体の漏電遮断器のスイッチを「切」にします。
- 給水を止める: 貯湯タンクの給水元栓を閉めます。
- タンクの水を抜く:
- タンク上部の逃し弁レバーを上げます。
- タンク下部の排水栓を開けると、タンク内の水が排出されます。
(完全に抜けるまで1~2時間かかることもあります)
- 配管の水を抜く: 貯湯タンクやヒートポンプユニット(室外機)にある各水抜き栓を緩め、配管内に残った水を抜きます。
※注意: 手順を誤ると故障の原因になります。
自信がない場合は、無理せず専門業者への依頼も検討しましょう。
エコキュートの水抜き方法や安全な手順に不安がある方は、
チカラもち川越店に確認してから行うのがオススメです。
専門スタッフが丁寧にアドバイスします。
3.帰宅したらどうする?安全な再稼働の手順(水抜き後)
水抜きを行ったエコキュートを、再び使えるようにする手順です。
①準備
全ての排水栓がしっかりと閉まっていることを確認します。
②タンクを満水にする
- 給水元栓を開けます。
- 逃し弁レバーを上げたままにし、排水ホースから連続して水が出てくるのを確認したら、レバーを下げます。
これでタンクが満水になりました。
③電源を入れる
貯湯タンクの漏電遮断器を「入」にします。
④沸き上げ開始
リモコンの電源を入れ、現在時刻などを設定します。
「満タン沸き上げ」などの設定で、沸き上げを開始します。
※注意: タンクが空の状態からお湯が使えるようになるまで、夏場で4~5時間、冬場はそれ以上かかることがあります。
帰宅後すぐにお風呂に入りたい場合は、時間に余裕を持って作業しましょう。
5. 長期不在時のエコキュートに関する「よくある質問」

ここでは、長期不在時の対応についてお客様からよくいただく質問にお答えします。
Q1. 貯湯タンクのブレーカーを落とすだけで、水抜きはしなくても良いですか?
A1. 1ヶ月未満の不在であれば、ブレーカーを落とす(電源OFF)だけでも大きな問題はありません。
しかし、1ヶ月以上不在にする場合は、以下の2つの理由から水抜きまで行うのが最も安心です。
- 衛生面: 長期間タンクに溜まった水は雑菌が繁殖しやすくなります。
帰宅後の水の入れ替えをスムーズに行い、衛生状態を保つためにも水抜きが推奨されます。 - 凍結リスク(冬場): 電源OFFの状態では、配管内に残った少量の水が凍結する可能性があります。
水抜きをすることで、そのリスクを最小限に抑えられます。
Q2. 旅行から帰ってきて再稼働させたら、リモコンにエラーが表示されました。
A2. まずは慌てずに、以下の点を確認してください。
- タンクは満水になっていますか?
タンクが空、または水が不十分な状態で電源を入れると、空焚きを防止するためにエラーが表示されることがあります。
もう一度、この記事で紹介した「再稼働の手順」に従い、タンクが満水になっているか確認してください。
上記を確認してもエラーが消えない場合は、長期不在中に何らかの不具合が発生したか、システムの異常が考えられます。
無理に操作を繰り返さず、表示されているエラーコードを控えた上で、速やかに私たちのような専門業者にご相談ください。
エコキュートにエラーが表示された方はこちらから相談してください。
お湯が出ない、リモコンにエラーコードが出たなど、緊急のトラブルも対応可能です。
Q3. 冬場、2~3日の短い留守でも凍結が心配です。何か対策はありますか?
A3. はい、その場合はエコキュートの電源は絶対に切らないでください。
2~3日程度の不在であれば、電源は入れたまま「沸き上げ休止」設定にしておくのが最も効果的な凍結対策です。
エコキュートには、外気温が一定以下になると自動でポンプを動かして水を循環させ、配管の凍結を防ぐ「凍結防止運転」機能が備わっています。
電源を切ってしまうと、この重要な機能が働かなくなってしまいます。
短期間の不在では、電源を入れたままにしておく方がはるかに安全です。
6.まとめ:正しい設定で、安心して家を空けましょう
今回は、長期不在時のエコキュートの対応について解説しました。
- 2週間以内なら「沸き上げ休止」が手軽で便利。
- 1ヶ月以上なら「電源OFF+水抜き」が基本だが、冬場の凍結リスクには最大限の注意が必要。
- 水抜きや再稼働の手順は、必ず取扱説明書で確認する。
特に冬場の長期不在は、自己判断が難しい場合があります。「どうすれば一番安全?」と迷ったら、メーカーや私たちのような専門業者にお気軽にご相談ください。正しい設定で、安心して旅行や帰省を楽しみましょう。
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