環境に優しく、安全性もあるエコキュートは、光熱費が抑えられる給湯器として注目されています。
2024年5月をもって、政府の電気代の補助金制度が終了するため、エコキュートを導入して少しでも電気代を抑えたい方も多いでしょう。
エコキュートが電気を使ってお湯を沸かすものだと知っていても、具体的に他の給湯器との違いやメリット・デメリットについて理解している方は少ないかもしれません。
そこで、今回は基礎知識として、エコキュートの蓄熱システムやメリット・デメリット、よりお得に使う方法などを解説します。
エコキュートに関心がある方や導入を検討している方はぜひ参考にしてください。
目次
1. 【エコキュート】基礎知識と仕組みについて
エコキュートとは、電気を使ってお湯を沸かす電気給湯器で、少量の電力と空気の熱を使ってお湯を作り、お湯をタンクに貯めて利用する省エネな機能が特徴です。
ガスによって配管を熱くし、その中に水を通すことでお湯を作るガス給湯器は、ガスだけでなく給湯器を動かすために電力も必要とします。
そのため、エコキュートに比べて光熱費が高くなり、省エネ効果も低いです。
エコキュートの蓄熱システムは、貯湯タンクとヒートポンプで成り立っており、ヒートポンプによって熱を作り出し、沸かされたお湯は貯湯タンクに溜められていきます。
蓄熱システムは、以下のような流れでお湯を作ります。
・ファンを回転させて大気中の空気をヒートポンプ内に取り込む
・温められた二酸化炭素を圧縮機に送り、約90℃へと高温化
・その熱を水加熱用の熱交換器を介してタンク内の水を温める
・二酸化炭素を膨張弁にかけて膨張させ低温、低圧に戻す
その後、タンク内の高温のお湯は、設定温度になるように水が加えられ、お風呂や台所、洗面所などに給湯されていくのです。
2. エコキュートを使うメリットとデメリット
エコキュートを設置した後に後悔しないためにも、蓄熱システムについてメリット・デメリットを把握しておきましょう。
【メリット】
光熱費を抑えられる
エコキュート最大のメリットとして、光熱費が安くなる点が挙げられます。
ガス代はかからず、夜間の安い時間帯の電気でお湯を作るため、毎月の光熱費を下げることができます。
ガス給湯器と比べて1/3~1/4程度、節約することができるので、大きなメリットと言えるでしょう。
環境にやさしい
エコキュートは少ないエネルギーで、大気中から熱を集め、お湯を作るので二酸化炭素の排出量を大幅に減らすことができ、地球温暖化の防止にも貢献しています。
非常時、災害時でもお湯が使える
災害時などで、電気や水道が止まってしまっても、タンク内にお湯が溜まっていれば非常用水栓からお湯を出すことができます。
また、ライフラインの復旧は一般的にガスより電気の方が早いため、電気を利用するエコキュートの方が災害時に強いと言えるでしょう。
補助金が受け取れる可能性も
国や自治体から、エコキュートの購入時に補助金が出る場合があるので、エコキュートを購入する前に、各自治体のホームページなどで確認しておくと良いでしょう。
【デメリット】
初期費用が高くつく
エコキュートは、毎月の光熱費が安くなる半面、他の給湯器と比べて初期費用が高いです。
ガス給湯器や石油給湯器の初期費用は20万円程度で、エコキュートの場合は、商品や設置場所にもよりますが、40万円以上かかるとされています。
飲み水としての利用は不可
エコキュートのタンク内のお湯は溜めて使われるため、飲料としての使用はやめましょう。
タンク内は高温のため滅菌状態ではあるものの、水道水に含まれる不純物がタンク内に残っている場合もあるからです。
広めの設置スペースが必要
エコキュートは、貯湯タンクとヒートポンプユニットを屋外に設置しなければなりませんので、設置する前に必要なスペースが確保できているのか確認することが必要です。
お湯切れの心配
来客時や必要以上にお湯を使ってしまった場合には、タンク内のお湯を使い切ってしまうケースも考えられます。
一度お湯を使い切ってしまうと、温まるまでにかなりの時間を要するので注意が必要です。
そのため、家族の帰省や来客でお湯の使用量が増えそうな場合は、お湯切れを防ぐために、昼間に沸き増ししておくようにすることがオススメです。
シャワーの水圧が弱め
エコキュートは減圧弁によって水道圧を減圧して給湯しているため、直圧式のガス給湯器の水圧と比べるとどうしても弱い水圧になってしまいます。
水圧が弱く感じることによって、洗浄力が足りなく感じる方もいらっしゃいますので、その点を考慮してエコキュートの導入を検討しましょう。
3. よりお得に!エコキュートの効率的な使い方
光熱費を抑える効果のある蓄熱システムですが、使い方によってさらに電気代を抑えることができます。
この章では、蓄熱システムの効率的な活用方法を5つ紹介します。
季節に合わせてモード設定を行う
基本的に、各メーカーがすすめる省エネモードの利用が最も省エネ効果が高いと言えます。
しかし、省エネモードで頻繁にお湯の沸き増しが必要になっているのであれば、省エネモードの設定以上にお湯を沸かす設定に変えた方が良い場合もあります。
お湯の使用量が多い冬は、多めの給湯設定、夏場は省エネモードにするなど季節や使用量に合わせた設定を心がけると良いでしょう。
旅行などで家を空ける場合には休止モードを設定する
まとまった日数家を空ける場合には、休止モードを設定することで、無駄な沸き増しがなくなり、電気代が節約できます。
追い焚き、自動保温ではなく、「高温足し湯」で対応する
お風呂のお湯は、タンク内のお湯の熱を利用して浴槽のお湯を温める「追い焚き」よりも、タンク内の熱いお湯をそのまま使う「高温足し湯」の方が、お湯の熱が無駄にならず、すばやく温まるので余計な電気代がかかりません。
夜間時間に設定されているか確認、定期的にプランの見直しをする
各電力会社が設定している夜間の時間帯はプランによって異なります。
エコキュートが電力会社の設定している夜間時間に動いているか、プランの時間帯とエコキュートの時間帯が合っているか確認してみましょう。
また、電力プランは新しいプランが登場したりするので、定期的に見直すと良いでしょう。
長期不在時の手動配管洗浄の頻度を少なくする
長期不在時の配管洗浄には、手動で行う方法と自動で行う方法の2つがあります。
手動配管洗浄を行う場合には、夜間料金帯で行うことを意識すると電気代を少し抑えることができるでしょう。
まとめ
蓄熱システムが搭載されたエコキュートは、光熱費を抑えられるだけでなく、環境にやさしいエコな給湯器です。
初期費用は高くつきますが、長期的に見ればコストパフォーマンスが良く、災害時にも安心して使うことができます。
エコキュートを導入する前には、メリットとデメリットを十分に理解し、効率的な使い方を心がけることで、よりお得に快適な暮らしを実現してみてください。
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